昨日、ネット上でだけど、春猫さん、イルボン氏と、
日本のジャズシンガー、ディック・ミネの名前でにわかに盛り上がった。
ディック・ミネの「ディック」って「ちんちん」て意味で、
あまりにちんちんがでかいから、そんな芸名になったそうや……素晴らしい名前やな。
ちょっと、下ネタな名前で思い出すのは
ジェリー・ロール・モートン(Jelly Roll Morton)
ニューオリンズのジャズ初期の偉大なピアニストで、作曲家。僕も大好きなミュージシャン。
Jelly Roll Morton - Buddy Bolden's Blues
「Jelly Roll」という言葉は、「SEX」、とか、そのまんま「お○んこ」という意味だ。
すなわちこれ、「お○んこ野郎モートン =Jelly Roll Morton」。
彼なしではジャズピアノの歴史は語れない程偉大な人なんやけど、
いやはや、すげー芸名だ。
そいえば、
イシュメル・リードの痛快なジャズ小説『マンボ・ジャンボ 』の1920年代の風景にも登場する。
レコードから流れるピアノ音楽はジェリー・ロール・モートンの「ザ・パールズ」、
取り憑くようなメランコリックな響き
お次は、
天才ピアニスト ディック・ウェルストゥッド(Dick Wellstood=「ちんちんが良く勃った」という芸名)
『マンボ・ジャンボ』の訳者の上岡伸雄さんはあとがきでこんなことを書いてる。
(1920年代には)
「黒人たちの宗教はブルースとジャズという形をとって、全米に広がりつつあった。
それは自然発生して広がるために、ジェス・グルー("jes grew"="just grow")と呼ばれ、人々に取り憑いて、熱狂的な踊りに導く。」その黒人たちの神様というのは
「歌や踊りを、セックスを、笑いを大らかに肯定する。」と。
そういう意味では
ジェリー・ロール・モートン、
ディック・ウェルストゥッド、
ディック・ミネちゅうのも
ジャズ・スピリットに溢れた名前……ということなんやろか。
とここまで書いて思うのは、
玉袋筋太郎、
って本当にすごい芸名よなぁ。
◎ ジェリー・ロール・モートン(Jelly Roll Morton)
映画『海の上のピアニスト』でジェリー・ロール・モートンが登場する。
何故か黒人さんやったな。モートンはクレオール(混血)なんで肌は黒くないんだけど
◎ ディック・ウェルストゥッド (Dick Wellstood)
◎ マンボ・ジャンボ関連
昨年亡くなられた平岡正明さんは『マンボ・ジャンボ』への愛を「多神教ポップ」という文章に書いている。
曰く「(『マンボ・ジャンボ』は)マイルス・デヴィス『ビッチェス・ブルー』の小説化」
マイルス・ディビス 『ビッチェズ・ブリュー』
◎ 20年代のピアニスト
James・P・Johnson
Willie "The Lion" Smith
Eubie Blake
Luckey Roberts
◎ アフリカン・アメリカンのスラング
日本語の性にまつわる言葉の辞典。まじめな本ですが、おもろい。オススメ。
そして、2人ともピアニストやん!いやん。
返信削除そういや「春猫」って名前をつけてしばらく経ってから知ったのは、
俳句の季語では「発情猫」だそうです。
遠藤ミチロウさんにサインもらった時、名前は「春猫」ですって名乗ったら
ニヤリって笑ってもらったよ!
>春猫さん
返信削除そうか、「春猫」もジャズ・スピリットに溢れた名前やってんやなw。
ミチロウさんの話、ええなぁ。
jerry roll は精力絶倫って意味もあって、jerry roll mortonは、そちらからネーミングしております。
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